2008.09 <噛む力が生活の源> オリンピックが北京で開催されました。古代オリンピアの祭典は、戦争の最中でも、一時休戦をして参加したと言われています。国境を越え、スポーツで競い楽しむために、クーベルタンがその古代オリンピアを近代オリンピックとして1896年にアテネで開催したと、小さい頃に聞かされました。最初の地へ帰ったことですし、「参加することに意義がある」の心で、楽しみたいものです。 他人事ではありませんが、鍛えられた選手の活躍を見ていますと、何かに押されるように、からだを動かしたくなるようです。休みになると、家の中をウロウロするだけであったのが、散歩に出て体操してみたり、スポーツ品店をのぞいたりして・・・。きっかけはともかく生活習慣病の予防のため、続けていきたいものです。 ところで、スポーツ選手の笑顔は素敵ですね。勝った時のすばらしい笑顔はもちろん負けた選手がくやしさから立ち直った顔もいいものです。歯科医なので職業から、思わず歯に目が行きますが、唇からのぞく健康そうな歯にはいつも感心させられます。そして咀嚼筋(噛む時に働く筋肉)の発達した顔にも。 最近柔らかい食べ物が多くなり、咀嚼筋が発達せず逆三角形の顔が多くなったと言われます。診療中に口を開けたままにできない若者が増えているような気もします。噛むことが生きるための原点だとすれば、スポーツをする原点でもあるわけです。からだを動かそうかと思ったなら、噛む力もつけるように食生活(柔らかいものに偏らない)も考えてください。噛むことで食欲が増し夏を乗り切る力が出ます。そして、将来いつまでもおいしく食べられるには、十分に噛み砕く力がいるのです。ただ、歯が壊れないほどのですが・・・
<オートクレーブ> 皆様、“オートクレーブ”とは何のことかご存じですか?オートクレーブとは、121℃、2気圧という高圧蒸気の中で20分間加熱することにより、細菌、ウイルスを始め、全ての微生物を死滅させてくれる素晴らしい機械です。 現在、いわゆる感染症として、B型肝炎、C型肝炎、AIDS、MRSAなどがよく知られていますが、もちろんこれらの細菌、ウイルスに対しても完全に死滅させることが可能です。 当院では、医療器具にこのオートクレーブでの滅菌操作を確実に行っております。院内感染が起こらないよう徹底して予防対策をとることにより、皆様が快適に、かつ安心して受診していただけるよう、日々心掛けています。
<超音波洗浄器> 近年、通信販売や、ホームセンターなどで、超音波洗浄器を見かけます。 実はこの超音波洗浄器は、歯科の世界では数十年も前から使われている物なのです。 では、超音波洗浄器とは、どういう物なのでしょうか? この洗浄器は水を超音波で細かく振動させます。そして、まず水の中に目に見えない小さな気泡を発生させ、洗浄物にその気泡を衝突させます。気泡がはじける時に発生する衝撃波が、頑固な汚れも粉砕するといった原理で、ブラシなど、毛先が届かないすき間の奥まで入りこんだ汚れもきれいに洗浄します。そういった機械です。 通信販売などでは、メガネ、アクセサリー、腕時計の金属ベルト(時計本体はだめ)をきれいにする機械として紹介されていますが、入れ歯の洗浄にも威力を発揮します。 使い方は簡単で、水を張ったコップ(ガラスか陶器)の中に入れ歯を入れ、そのコップを水に張った洗浄器の中に入れて、スイッチを押すだけ。 後はタイマーが働き、3〜5分で自動的に機械は止まります。それだけで、複雑な形の部分入れ歯もきれいにしてくれます。市販の入れ歯洗浄剤をコップの水の中に入れると、より洗浄、殺菌効果が期待できます。 注意点は衛生上、コップを他の人と共用しないこと、熱いお湯は入れ歯を変形させるので使わないでください。また、入れ歯にこびりついた歯石までは取れませんのでご注意ください。
<衛生士だより 唾液はえらい> 口の中を常にうるおしている唾液は、3種類の唾液腺(耳舌腺、顎下腺、舌下腺)という組織により分泌され歯は唾液の恩恵を受けます。 食後の口の中は、むし歯菌にとっては歯を溶かすための材料となる糖分が豊富で、最もむし歯になりやすい状態になっていますが、唾液の出ている所はそれらを洗い流し、浄化していきます。 一方、唾液の出口から遠い場所は唾液の流れが悪いため、むし歯になりやすくなります。 唾液は他にもいろいろな働きをします。唾液中にアミラーゼという消化酵素が入っていて、食べたものを最初に分解し、そのあと送り込まれる胃や腸での消化、吸収を助けます。 その他、むし歯菌以外の細菌の働きを不活性化させるものや、殺菌作用もあり、発ガン物質に対して中和させる作用もあります。また、入れ歯の床の部分と顎の間に入り込むことにより、維持安定に役立ちます。